研究成果

研究論文(学術雑誌)

メチレンテトラヒドロ葉酸脱水素酵素2を標的とする抗がん剤の創薬

メチレンテトラヒドロ葉酸脱水素酵素2を標的とする抗がん剤の創薬

原題

Drug discovery of anticancer drugs targeting methylenetetrahydrofolate dehydrogenase 2.

掲載

Heliyon

記述言語

英語

著者

Ayumu Asai, Jun Koseki, Masamitsu Konno, Tatsunori Nishimura, Noriko Gotoh, Taroh Satoh, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii

DOI

https://doi.org/10.1016/j.heliyon.2018.e01021

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30582043

PubMed Central

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6299143

概要

多くの抗がん剤には重い副作用があるため、健康な細胞への影響をできるだけ抑えられるよう、がん細胞に特有の性質を標的にする必要があります。メチレンテトラヒドロ葉酸脱水素酵素2(MTHFD2)は、がんで特異的に増加していることが報告されています。

本研究では、臨床データを用いてMTHFD2が創薬標的として妥当であることを確かめ、さらにMTHFD2を特異的に標的とする抗がん剤を設計するため、インシリコ(計算機上での)スクリーニングを行いました。臨床データの解析から、MTHFD2はほとんどのがんで正常組織に比べて増加しており、がん患者の予後に影響することがわかりました。

インシリコ創薬の手法によってMTHFD2阻害剤の候補化合物を見つけ、MTHFD2との結合に重要な相互作用を明らかにしました。また、これらの候補化合物はがん細胞内のMTHFD2代謝物の量を減らしました。本研究の成果は、抗がん剤の副作用を最小限に抑えることを視野に入れた、MTHFD2を標的とする抗がん剤の開発に役立つと考えられます。

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