研究成果

研究論文(学術雑誌)

抗がん剤のDNAへの取り込みを一分子の分解能で直接解析する

抗がん剤のDNAへの取り込みを一分子の分解能で直接解析する

原題

Direct Analysis of Incorporation of an Anticancer Drug into DNA at Single-Molecule Resolution.

掲載

Scientific reports

記述言語

英語

著者

Takahito Ohshiro, Yuuki Komoto, Masamitsu Konno, Jun Koseki, Ayumu Asai, Hideshi Ishii, Masateru Taniguchi

DOI

https://doi.org/10.1038/s41598-019-40504-x

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30846775

PubMed Central

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6405915

概要

抗がん剤の分子がDNAのどの位置に取り込まれるかを特定することは、その作用の仕組みを明らかにするうえで欠かせませんが、これまでの方法ではまだ実現できていませんでした。チミジンのフッ素置換体であるトリフルリジン(FTD)は、DNAのチミンの位置に取り込まれると考えられているDNA傷害性の抗がん剤ですが、この仕組みは直接確認されていませんでした。

本研究では、電気伝導度の違いによって一分子を識別する方法を用いて、一本鎖オリゴヌクレオチド中のFTDを検出する手法を報告します。薬剤とそれぞれのデオキシヌクレオシドの一分子伝導度にもとづいて、薬剤を取り込んだ21塩基の一本鎖DNAと取り込んでいない一本鎖DNAの全配列を決定することができ、この種の観察としては初めての直接的な観察となりました。

この手法は、より効果の高い抗がん剤の迅速な開発を後押しする可能性があります。

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