| 原題 | c-Met affects gemcitabine resistance during carcinogenesis in a mouse model of pancreatic cancer. |
|---|---|
| 掲載 | Oncology letters |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Kozo Noguchi, Masamitsu Konno, Hidetoshi Eguchi, Koichi Kawamoto, Ryouta Mukai, Naohiro Nishida, Jun Koseki, Hiroshi Wada, Hirofumi Akita, Taroh Satoh, Shigeru Marubashi, Hiroaki Nagano, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii |
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| PubMed | |
| PubMed Central |
概要
膵腺がんは、膵上皮内腫瘍性病変(PanIN)と呼ばれる組織学的に確認できる膵管内の病変から発生すると考えられています。PanINは膵管腺がん(PDAC)と似た形態的・遺伝的特徴を示すため、PDACに対するより効果的な治療法を開発するには、PanINの進行を支える生物学的特徴をよりよく理解することが欠かせません。近年、多くの研究で、METがん原遺伝子受容体型チロシンキナーゼ(c-MET)が膵がん幹細胞(CSC)のマーカーとなりうることが報告されています。がん幹細胞は試験管内や生体内で腫瘍を発生・増殖させ、化学療法への耐性に関わることが明らかになっていますが、異種移植を用いた生体内モデルには限界があります。
本研究では、Pdx-1Cre/+、KrasLSL-G12D/+、Metflox/floxの各遺伝子改変マウスと野生型マウスで、腫瘍の形態的表現型、分子の変化、生物学的なふるまいを解析しました。その結果、がん遺伝子KrasLSL-G12D/+はPanINの発生を増やし、野生型マウスに比べて生存率を有意に下げましたが、c-Met受容体のシグナルがPanINの進行や予後に上乗せの影響を与えることはありませんでした。
一方、ゲムシタビンを投与すると、KrasLSL-G12D/+マウスでc-Metを阻害した場合、Met+/+マウスに比べてPanIN病変の総面積と、PanIN病変内の増殖マーカーKi-67陽性細胞の数が有意に減少しました。結論として、化学療法と組み合わせてc-Metシグナル経路を完全に阻害することは、膵がんの治療に有用である可能性があります。