| 研究期間 | 2020年4月 – 2025年3月 |
|---|---|
| 資金配分機関 | 日本学術振興会 |
| 制度 | 科学研究費助成事業 |
| 研究種目 | 基盤研究(A) |
| 研究代表機関 | 大阪大学 |
| 今野雅允の役割 | 研究分担者 |
| 課題番号 | 20H00541 |
| 関連リンク | KAKEN(科学研究費助成事業データベース) |
研究概要
消化器がん患者由来の生体材料を用いて、病態解析と診断のための新技術を研究した。(1)細胞外分泌小胞の『殻』に存在するがん細胞膜に特異的な抗原を指標にした収集法を開発し、(2)その収集したEVの『中身』のRNAの修飾を直接読む技術に発展させ、膵がんの診断での有用性を示した。これらのがんEV抗原と内部RNAを統合した解析により、バイオマーカー技術の最高精度化をはかりつつ膵がん以外のアンメット・ニーズが高い疾患にまで対象を広げて、病態を踏まえ画期的な創薬に応用できる技術基盤を完成させる計画である。
本年度は細胞外分泌小胞の『殻』に対する特異的な抗体を用いて濃縮を進め、内部に存在しているRNAの質量分析とトンネル電流シークエンスを進め、アデニン及びシトシンに対する新たなメチル化部位とその臨床的意義を明らかにして知財の整備を進めた。このようにEVの『中身』のプロファイリングの技術はバイオマーカーの精度を最高レベルにまで向上させるのに役立ち、診療ガイドラインにおける政策提言のための準備を進めた。さらに明らかにしたRNA修飾に対する酵素のトランスジェニックマウスを作成し、がんの病態と臨床的意義における重要性を明らかにするためのプラットフォームを構築した。特に、令和3年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて緊急事態宣言等発令されたが、研究現場における人流と分業を工夫することによって研究オペレーションとしては計画通りの成果を獲得することができている。