| 原題 | A Hydrogen Peroxide Activatable Gemcitabine Prodrug for the Selective Treatment of Pancreatic Ductal Adenocarcinoma. |
|---|---|
| 掲載 | ChemMedChem |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Katsunori Matsushita, Takumi Okuda, Shohei Mori, Masamitsu Konno, Hidetoshi Eguchi, Ayumu Asai, Jun Koseki, Yoshifumi Iwagami, Daisaku Yamada, Hirofumi Akita, Tadafumi Asaoka, Takehiro Noda, Koichi Kawamoto, Kunihito Gotoh, Shogo Kobayashi, Yuuya Kasahara, Kunihiko Morihiro, Taroh Satoh, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii, Satoshi Obika |
| DOI | |
| PubMed |
概要
抗がん剤による化学療法の大きな懸念は、患者の体への毒性です。患者は副作用のために化学療法を中断したり変更したりしなければならないことがあります。
本研究では、膵管腺がんの治療に用いるゲムシタビン(GEM)の有害事象を減らすことを目指し、正常細胞とがん細胞における過酸化水素濃度の違いに着目しました。がん細胞に見られる高いH2O2濃度によって活性化されてGEMを放出する、ボロン酸エステルで保護した新しいプロドラッグを設計・合成しました。このH2O2活性化型GEM(A-GEM)は、ほかの活性酸素種(ROS)よりもH2O2に高い選択性を示し、試験管内ではH2O2濃度に応じた細胞傷害作用を示しました。
免疫不全マウスの異種移植モデルでは、生体内に投与したA-GEMの効果はGEMに劣りませんでした。とくに、骨髄抑制はGEMに比べてA-GEMの投与後に有意に軽減されていました。