| 原題 | Mitochondrial pyruvate carrier 1 expression controls cancer epithelial-mesenchymal transition and radioresistance. |
|---|---|
| 掲載 | Cancer science |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Yuji Takaoka, Masamitsu Konno, Jun Koseki, Hugh Colvin, Ayumu Asai, Keisuke Tamari, Taroh Satoh, Masaki Mori, Yuichiro Doki, Kazuhiko Ogawa, Hideshi Ishii |
| DOI | |
| PubMed | |
| PubMed Central |
概要
ミトコンドリアピルビン酸キャリア(MPC)は、正常細胞とがん細胞で発現が異なることが知られています。私たちは、MPCの発現を抑えると表現型が変化することを見いだしました。
siRNAまたはshRNAを用いてMPC1やMPC2をノックダウンし、細胞の形態とそれに伴う分子マーカーを観察するとともに、コロニー形成アッセイでMPCノックダウン細胞株の放射線抵抗性を調べました。MPC1を抑えた細胞は紡錘形に形態が変化し、上皮間葉転換(EMT)が疑われました。PCRでEMTマーカーを調べると、E-カドヘリンの減少とフィブロネクチンの増加が見られました。
この現象の仕組みとしてグルタミン代謝に着目し、グルタミン代謝酵素グルタミナーゼ(GLS)をノックダウンしたところ、GLSを抑えた細胞でもEMTが観察されました。また、MPC1を抑えた細胞をグルタミン欠乏培地で培養すると、EMTマーカーの変化が抑えられました。さらに、MPC1を抑えた細胞では放射線抵抗性も有意に高まりました。MPC1の発現低下は、がんのEMTと放射線抵抗性を後押しします。