研究成果

研究論文(学術雑誌)

アルデヒド脱水素酵素高活性の胃がん幹細胞は化学療法に抵抗性を示す

アルデヒド脱水素酵素高活性の胃がん幹細胞は化学療法に抵抗性を示す

原題

Aldehyde dehydrogenase high gastric cancer stem cells are resistant to chemotherapy.

掲載

International journal of oncology

記述言語

英語

著者

Shimpei Nishikawa, Masamitsu Konno, Atsushi Hamabe, Shinichiro Hasegawa, Yoshihiro Kano, Katsuya Ohta, Takahito Fukusumi, Daisuke Sakai, Toshihiro Kudo, Naotsugu Haraguchi, Taroh Satoh, Shuji Takiguchi, Masaki Mori, Yuichiro Doki, Hideshi Ishii

DOI

https://doi.org/10.3892/ijo.2013.1837

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23440340

概要

がん幹細胞(CSC)は、化学療法への抵抗性、生存、再発、転移に影響することが知られており、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)は上皮性がん幹細胞のマーカーとして機能します。本研究では、胃がん幹細胞の維持、化学療法抵抗性、生存へのALDHの関与を調べました。

8つの候補マーカー(CD13、CD26、CD44、CD90、CD117、CD133、EpCAM、ALDH)をスクリーニングしたところ、5つの胃がん細胞株にALDH活性の高い小さな亜集団(ALDH高活性細胞)が含まれていました。ヒトの原発腫瘍検体でも、手術検体から得た腫瘍組織を免疫不全NOD/SCIDマウスに移植したところ、ALDH高活性細胞が残っていました。ALDH高活性細胞は、ALDH活性の低い亜集団に比べて、試験管内でのスフェア形成能と生体内での腫瘍形成能が高くなっていました。

5-フルオロウラシルとシスプラチンで処理した培養細胞では、ALDH高活性細胞の数が増えていました。また、ALDH高活性細胞ではALDH低活性細胞に比べてNotch1とソニックヘッジホッグ(Shh)の発現が増加していました。以上から、ALDHはNotch1とShhのシグナルを通じて胃がん細胞に化学療法抵抗性をもたらしていると結論でき、新たな治療標的が示唆されます。

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