研究成果

研究論文(学術雑誌)

ヒト食道扁平上皮がんのがん幹細胞を標的とする新たな創薬システム

ヒト食道扁平上皮がんのがん幹細胞を標的とする新たな創薬システム

原題

Novel drug discovery system for cancer stem cells in human squamous cell carcinoma of the esophagus.

掲載

Oncology reports

記述言語

英語

著者

Yoshihiro Kano, Masamitsu Konno, Koichi Kawamoto, Keisuke Tamari, Kazuhiko Hayashi, Takahito Fukusumi, Taroh Satoh, Shinji Tanaka, Kazuhiko Ogawa, Masaki Mori, Yuichiro Doki, Hideshi Ishii

DOI

https://doi.org/10.3892/or.2013.2952

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24378718

概要

がん幹細胞(CSC)はいくつかの腫瘍組織で見つかっています。がん幹細胞は化学療法や放射線療法などのがん治療に抵抗性で、治療後も残ることがあるため、腫瘍組織はしばしば再び増殖し再発します。そのため、腫瘍組織の治療にはがん幹細胞の同定とがん幹細胞を標的とする治療が必要です。

オルニチン脱炭酸酵素のカルボキシル末端領域(cODC)に蛍光タンパク質ZsGreenを融合した蛍光ベクターが、脳、膵臓、肝臓の腫瘍組織でがん幹細胞や治療抵抗性のがん細胞の検出に使われていることが報告されています。このベクターを導入した細胞は、cODCと融合した蛍光タンパク質を発現し、融合タンパク質が蓄積したときにだけ蛍光を発します。

本研究では、食道扁平上皮がんでこの蛍光ベクターを用いてがん幹細胞や治療抵抗性のがん細胞を同定しました。この蛍光ベクターを薬剤スクリーニングに用いることで、悪性のがん幹細胞を標的とする3つの薬剤、AKT阻害剤XI、ERK阻害剤II、JAK阻害剤Iを見つけることができました。

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