| 原題 | Combined evaluation of hexokinase 2 and phosphorylated pyruvate dehydrogenase-E1α in invasive front lesions of colorectal tumors predicts cancer metabolism and patient prognosis. |
|---|---|
| 掲載 | Cancer science |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Atsushi Hamabe, Hirofumi Yamamoto, Masamitsu Konno, Mamoru Uemura, Junichi Nishimura, Taishi Hata, Ichiro Takemasa, Tsunekazu Mizushima, Naohiro Nishida, Koichi Kawamoto, Jun Koseki, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii |
| DOI | |
| PubMed | |
| PubMed Central |
概要
がん特有の好気的解糖の重要性は多くの研究で示されていますが、転移に重要な現象である腫瘍の浸潤に解糖がどう寄与するのかはまだはっきりしていません。大腸がん(CRC)について、解糖に関わるヘキソキナーゼ2(HK2)と、酸化的リン酸化(OxPhos)に関わるリン酸化ピルビン酸脱水素酵素E1α(p-PDH)という、2つの重要な関門酵素を調べました。
外科的に切除したCRC検体(n = 104)について、抗HK2抗体と抗p-PDH抗体を用いた免疫組織化学解析を行い、腫瘍の浸潤先進部における発現を評価しました。HK2陽性は、腫瘍径の大きさ(P = 0.0460)、深達度の進行(P = 0.0395)、リンパ節転移の存在(P = 0.0409)と相関していました。p-PDHの発現は、左側のCRCより右側のCRCで高い傾向にありました(P = 0.0883)。
生存解析では、HK2陽性とp-PDH陰性の複合評価が無再発生存期間(RFS)の短縮と関連していました(全病期でP = 0.0169、ステージIIとIIIの患者でP = 0.0238)。この評価は、それぞれを単独で評価するよりも正確にRFSを予測できました。本研究は、CRC腫瘍の浸潤先進部におけるHK2の高発現とp-PDHの低発現の組み合わせが、腫瘍の悪性度とCRC症例の生存を予測することを示しました。