研究成果

研究論文(学術雑誌)

マイクロRNA miR-374:炭素イオン線治療の放射線増感剤としての可能性

マイクロRNA miR-374:炭素イオン線治療の放射線増感剤としての可能性

原題

MicroRNA miR-374, a potential radiosensitizer for carbon ion beam radiotherapy.

掲載

Oncology reports

記述言語

英語

著者

Sung-Jae Baek, Katsutoshi Sato, Naohiro Nishida, Jun Koseki, Rikako Azuma, Koichi Kawamoto, Masamitsu Konno, Kazuhiko Hayashi, Taroh Satoh, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii, Kazuhiko Ogawa

DOI

https://doi.org/10.3892/or.2016.5122

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27665739

概要

本研究では、放射線増感剤やバイオマーカーとして使えるマイクロRNA(miRNA)を見つけるため、対照細胞とX線耐性細胞、炭素イオン線耐性細胞のmiRNAプロファイルを比較しました。マウス扁平上皮がん細胞株NR-S1と、そのX線耐性派生株X60、炭素イオン線耐性派生株C30についてmiRNAマイクロアレイ解析を行い、増加または減少したmiRNAの発現をqRT-PCRで確認しました。

減少していたmiRNAをヒト膵がん細胞株PANC1とMIA PaCa-2で過剰発現させ、コロニー形成アッセイとスフェア形成アッセイで放射線感受性を調べました。解析した1,265のmiRNAのうち、X線耐性細胞と炭素イオン線耐性細胞では4つが減少し、11が増加していました。減少していたmiRNAのうちmiR-196とmiR-374を選んでPANC1とMIA PaCa-2で過剰発現させたところ、miR-374の過剰発現によってこれらの細胞は炭素イオン線に対する感受性が高まりました。

miR-374は、炭素イオン線治療の新たな放射線増感剤となるとともに、がんに最適な治療法を決めるための新たなバイオマーカーとなる可能性があります。

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