研究成果

研究論文(学術雑誌)

生存率解析によって予測された抗がん標的としての一炭素葉酸代謝の酵素

生存率解析によって予測された抗がん標的としての一炭素葉酸代謝の酵素

原題

Enzymes of the one-carbon folate metabolism as anticancer targets predicted by survival rate analysis.

掲載

Scientific reports

記述言語

英語

著者

Jun Koseki, Masamitsu Konno, Ayumu Asai, Hugh Colvin, Koichi Kawamoto, Naohiro Nishida, Daisuke Sakai, Toshihiro Kudo, Taroh Satoh, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii

DOI

https://doi.org/10.1038/s41598-017-18456-x

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29321536

PubMed Central

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5762868

概要

がん細胞におけるミトコンドリア代謝の重要性が近年注目されており、なかでも一炭素葉酸代謝はがんの細胞特性と密接に関わることが報告されています。

効率的ながん治療のための分子標的を探るため、一炭素代謝に関わる酵素をコードする遺伝子の発現と、大腸および肺の腺がん患者の生存率との関連を調べました。その結果、ミトコンドリアでテトラヒドロ葉酸(THF)の代謝サイクルを制御する遺伝子SHMT2、MTHFD2、ALDH1L2の発現が高い患者は、発現が低い患者に比べて全生存期間が短いことがわかりました。

この結果から、これらの遺伝子は、葉酸代謝に関わる現在の薬物療法の標的であるジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)よりも新しく有望な抗がん標的となりうることが明らかになり、がん医療における創薬の根拠が示されました。

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