| 原題 | CD44/CD133-Positive Colorectal Cancer Stem Cells are Sensitive to Trifluridine Exposure. |
|---|---|
| 掲載 | Scientific reports |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Kenta Tsunekuni, Masamitsu Konno, Naotsugu Haraguchi, Jun Koseki, Ayumu Asai, Kazuaki Matsuoka, Takashi Kobunai, Teiji Takechi, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii |
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| PubMed Central |
概要
がん幹細胞(CSC)は転移性大腸がんの再発に関わっていますが、これらの細胞を標的とする有効な治療法はまだありません。トリフルリジン(FTD)/チピラシル療法は難治性の大腸がんに用いられていることから、FTDががん幹細胞様の細胞に有効かどうかを調べました。
ヒト大腸がん細胞株DLD-1から、CD44+CD133+を高発現する集団とそれ以外の集団を蛍光活性化セルソーティングでそれぞれ分離しました。各集団のスフェア形成能と、CD44+CD133+細胞に対するFTDおよびフルオロウラシル(5-FU)のスフェア形成抑制効果を測定したところ、CD44+CD133+のDLD-1細胞はほかの細胞よりもはるかに多くのスフェアを形成しました。
また、毒性の出ない濃度のFTD(1 µM)でCD44+CD133+のDLD-1細胞を処理するとスフェア形成が抑えられ、その効果は同濃度(1 µM)の5-FUよりも優れていました。抑制率はFTDで58.2%、5-FUで26.1%でした。さらに、CD44+CD133+のDLD-1細胞はFTDのリン酸化を担うチミジンキナーゼ1をDLD-1細胞より多く発現しており、FTDはCD44+CD133+のDLD-1細胞のDNAに取り込まれていました。
以上の結果から、FTD治療はがん幹細胞様の細胞に有効であり、CD44とCD133を高発現する腫瘍に対して、がん幹細胞を標的とする化学療法として応用できる可能性が示されました。