| 原題 | Immuno-Surgical Management of Pancreatic Cancer with Analysis of Cancer Exosomes |
|---|---|
| 掲載 | Cells |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Yu Takeda, Shogo Kobayashi, Masatoshi Kitakaze, Daisaku Yamada, Hirofumi Akita, Ayumu Asai, Masamitsu Konno, Takahiro Arai, Toru Kitagawa, Ken Ofusa, Masami Yabumoto, Takaaki Hirotsu, Andrea Vecchione, Masateru Taniguchi, Yuichiro Doki, Hidetoshi Eguchi, Hideshi Ishii |
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| PubMed | |
| PubMed Central |
概要
エクソソーム(EX)は、さまざまな細胞、とくにがん細胞や間葉系細胞、マクロファージなど腫瘍微小環境(TME)を構成する細胞から分泌される細胞外小胞の一種で、がんの悪性化に関わっています。近年の研究で、エクソソームは内部にマイクロRNAを含み、外側にタンパク質や糖脂質を発現していること、そしてそのすべてが細胞間の遺伝的・エピジェネティックな情報伝達に役割を果たしていることが明らかになってきました。マイクロRNAはシグナル伝達にも関わっています。
そのため、エクソソームは腫瘍組織の微小環境や、患者の生存に関わる浸潤・転移の過程をモニタリングするのに役立つ可能性があります。いくつかの固形がんはPD-L1(プログラム細胞死リガンド1)などの免疫チェックポイントタンパク質を分泌することから、エクソソームを介した仕組みは患者をモニタリングするための有力な標的と考えられます。そこで、原発巣を外科的に切除する際に、遠隔臓器への転移に対するコンパニオン治療を行うアプローチが提案されています。
しかし、膵がんにおけるエクソソームと免疫チェックポイントの仕組みはまだ十分に解明されていません。本総説では、この分野の最近の進展を紹介するとともに、エクソソームがプレシジョン・メディシン(精密医療)において患者の利益を最大化するのに役立つことを示します。