研究成果

研究論文(学術雑誌)

ヒト大腸のCD24陽性がん幹細胞は上皮間葉転換を起こしやすい

ヒト大腸のCD24陽性がん幹細胞は上皮間葉転換を起こしやすい

原題

Human colorectal CD24+ cancer stem cells are susceptible to epithelial-mesenchymal transition.

掲載

International journal of oncology

記述言語

英語

著者

Miho Okano, Masamitsu Konno, Yoshihiro Kano, Hirotoshi Kim, Koichi Kawamoto, Masahisa Ohkuma, Naotsugu Haraguchi, Takehiko Yokobori, Koshi Mimori, Hirofumi Yamamoto, Mitsugu Sekimoto, Yuichiro Doki, Masaki Mori, Hideshi Ishii

DOI

https://doi.org/10.3892/ijo.2014.2462

PubMed

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24858473

概要

従来のがん化学療法は、腫瘍の中の幹細胞ではないがん細胞を優先的に破壊し、がん幹細胞(CSC)の亜集団はより抵抗性をもって生き残るため、再発や転移につながります。近年の研究で、CD24と上皮間葉転換(EMT)の起こしやすさががん幹細胞のマーカーとなりうることが示唆されています。

本研究では、CD24陽性細胞が、がんの転移に重要な表現型であるEMTの誘導を受けやすいことを報告します。効果的なEMT誘導因子であるTGF-βに対するがん幹細胞マーカーの反応性を、2つの大腸がん細胞株CaR-1とCCK81で調べたところ、CD24陽性細胞はEMTを起こしやすいことが示されました。CD24陽性細胞は、培養下でTGF-βにさらされるとNotch 1を発現し、対照に比べて高い腫瘍形成能を示しました。

これらの結果は、CD24陽性細胞がEMTの誘導やがんの進行を受けやすいことを示しており、CD24ががん幹細胞の治療標的の候補であることを示唆しています。

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