| 原題 | Hereditary pancreatitis model by blastocyst complementation in mouse. |
|---|---|
| 掲載 | Oncotarget |
| 記述言語 | 英語 |
| 著者 | Ayumu Asai, Masamitsu Konno, Koichi Kawamoto, Ayako Isotani, Masaki Mori, Hidetoshi Eguchi, Yuichiro Doki, Takahiro Arai, Hideshi Ishii |
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概要
多能性幹細胞の応用は、ヒトの疾患の未知の仕組みの解明に役立つと期待されています。しかし、膵臓や肝臓のような臓器に特有の細胞を試験管内で誘導することはいまだ難しく、その疾患をモデルで再現することはできていませんでした。
本研究では、ヒトの遺伝性膵炎の仕組みを調べるため、胚盤胞補完法を用いました。この方法では、CRISPR/Cas9によってPrss1遺伝子に変異を導入したマウスES細胞を、膵臓の発生に欠かせない転写因子であるPdx1遺伝子を欠損させた胚盤胞に注入します。その結果、Prss1変異マウスではトリプシンが極めて強く活性化していました。
これは、このマウスの表現型がヒトの遺伝性膵炎を再現していること、そして胚盤胞補完法が膵疾患の再現と研究に有用であることを示しています。本研究は、胚盤胞補完法を活用して、まだ解明されていないヒトの疾患を調べる可能性を開くものです。